季節も夏に近づき、寝苦しさを感じる夜も増えてきました。
汗を吸ったシーツは気軽に洗うことができますが、その下の布団の汗汚れや臭いも気になり始める季節です。「できればシーツと同じくらい頻繁に洗いたいけど、プロのクリーニングに頼むと高くつくし…」。
そう思って腰が引けてしまい、気づけばワンシーズン一度も布団本体を洗わなかったという人もいるかもしれません。
そこで今回は、自宅やコインランドリーで手軽に布団を洗う方法をご紹介します。
寝具を完全に夏物に変える前に、冬用の毛布もついでに洗ってしまいましょう。業者に頼めば一枚3000円以上が相場のクリーニングも、この方法を使えば、洗剤代&水道代オンリーか、コインランドリー代の2000円ほどで済んでしまいます。
それでは、まずは布団の洗い方から。
布団は浴槽で踏み洗い!
シングルサイズであれば洗える機能の付いた洗濯機もありますが、ダブルサイズとなると難しいかもしれません。
そこでぜひ試してほしいのが、サイズに関係なく実行できる浴槽での踏み洗いです。
【1】まずは浴槽に栓をして、洗いたい布団を一枚、四つ折りにして入れましょう。そこに全体が浸るくらいのお湯を入れ、液体洗剤を注ぎます。
しばらく漬け置きをすると、汚れがかなり落ちやすくなるはずです。
その後は、しっかり踏み洗いを。裏表を返しながら、どの面も均等に踏んでいきましょう。
踏む度に布団から真っ黒い水が染み出るのは、布団の汚れが落ちていくのを実感できて楽しいもの。
お子さんがいる人なら、ちょっとした遊び気分で、子どもたちと一緒に楽しむのもおすすめです!
【2】汚れが出きったと感じたなら、一度お湯を抜いてシャワーで全体をきれいに注ぎましょう。その後は洗いの時と同じように、また面を変えながら踏んでいきます。
シャワー、踏む、というこの手順は、布団から洗剤の泡が出なくなるまで続けてください。
最後に浴槽のふちに布団をしばらくかけておいて、水切りを。ベランダまで持っていけるくらいまで水が切れたら、布団干し作業に入ります。
【3】物干し棹には、縦に二つに折るような形で干してください。2日ほどかけた方がきちんと乾くので、洗濯前の天気予報チェックは必須です!
水気は上から下へと移動するので、半日おきに布団を裏返すことも忘れずに!
急ぎの場合は、コインランドリーの大型乾燥機を利用してもよいでしょう。
ただし、この踏み洗いができるのは、ポリエステル、羽毛、綿などの素材に限ります。
木綿・絹わた、ウールわたなどは、家庭で洗うと中身に偏りが出てしまうのが、プロに任せた方が安心です。
コインランドリーを賢く利用!
「多少のお金はかかってもいいから手間を省きたい」という人におすすめなのは、コインランドリー。
最近は大型の洗濯機&乾燥機を設置しているランドリーも増えてきて、布団や毛布、カーペットなどの大物洗いも随分楽になりました。
費用も大体、洗濯料金・乾燥料金を合わせて2000円以下で済むところが多いようです。
機械に放り込んだ後は、洗濯から乾燥までノータッチで進められますから、待ち時間に買い物に行ったり別の用事を片付けたりと、忙しい人には嬉しいメリットも。
ただし、キルティングの無いものや素材が毛100%のものなどは避けてください。
また、キルティング仕様のものであっても、中身が偏ってしまう可能性が絶対にないとは言えないので、洗う前に丸めて紐などで上下を縛っておくことをおすすめします。
もちろん、自宅で踏み洗いした後にコインランドリーで乾燥という部分使いもできるので、状況に応じて使い分けてみてください。
もちろん毛布も家洗い!
秋冬までしばらく使わないだろう毛布も、もちろん自宅で洗えます。洗い方は先述した布団同様の方法で、浴槽やコインランドリーで洗ってください。
ただし、布団と違って毛布は毛足が長いので、洗う前にベランダでブラッシングしたり布団叩きではたいて、埃や髪の毛、ゴミなどを落としておきましょう。
ひと手間かけて、すすぎの時に柔軟剤を加えると、ふわふわの仕上がりに。
そして、洗濯・乾燥時の布団との一番の違いは、その干し方。布団より薄くてやわらかい毛布は、干し方も自由自在。2本の物干し棹にM字のような形で干す方法は非常に乾きやすく、季節を選ぶことなく気軽に毛布を洗えます。
臭いや埃が布団以上につきやすい毛布は、なるべく頻繁に洗いたいものですね。
品質によってはもちろん自宅で洗えないものもありますが、全てがクリーニングに出さなければいけないものではありません。
品質表示をしっかりチェックして、心地よい睡眠を支える寝具のお手入れを心がけましょう!